ストレスチェック
こんにちは。久しぶりに服と靴を買いました。オシャレにはとんと疎いもので、このままだと冬が乗り切れないと考えての調達でした笑
今回の本はこちらです。
2015年12月1日に、従業員数が50人以上の企業はストレスチェックをすることが義務化されました(50人以下は努力義務)。
メンタルヘルス対策と聞くと「大企業だけがやればいいんでしょ?」「うちはみんな元気だし大丈夫」などの声が聞こえてきそうですが、一番多そうな声は「メンタルヘルス対策なんてやってコストがかかるだけじゃないの?」です。
とんでもない!年収300万の労働者が半年休むと600万の損失があるとも言われています。メンタルヘルス対策を行った結果、欠勤などの労働損失時間や疾病と自己の給付額、社員からの苦情などが減れば、社員満足度の向上や企業はの忠誠心の向上にも繋がり、メンタルヘルス対策は結果的にリターンが大きい投資なのです。
ここで「フレデリック・バーズバーグの2要因論」を見てみましょう。
皆さんは、仕事における満足度は何によって決められると思いますか?分かりやすいのは給与かもしれません。給与が多いほど満足度が高い、と思っている方はどれくらいいるでしょうか?しかし考えてみて下さい、給与は平均に比べて高いのに、辞めていく社員が多い企業を見た・聞いたことはないでしょうか?
「フレデリック・バーズバーグの2要因論」では、このように考えます。
「仕事における満足は、ある特定の要因が満たされると上がり、不足すると下がるというものではなく、満足に関わる要因(動機付け要因)と不満足要因(衛生要因)の2つの別の要因によって決定される」
⇨つまり、給与は少ないと不満足ですが、多くても満足にはなりません。やる気を出して働いてもらうには、頑張る人がより頑張れるような環境作りが必要なのです。例えば…
*メンタルヘルス対策による安心して働ける環境
*達成感を得られる目標管理制度
*周りから承認を感じられる人事評価制度・日常のマネジメント
*従業員が自律的に動けるようにするエンパワーメント
これらは欠けていても不満足にはなりませんが、満たされて初めて満足します。
また、優秀な人ばかり辞めていく会社にも理由があります。
優秀な従業員に負担が集中すると、優秀な従業員は疲弊します。その従業員が休職すれば、次に優秀な従業員の負担だけが増え、その人も疲弊してしまうことになり、やる気のない従業員だけが残り、どんどん会社が駄目になっていきます。
これまでメンタルヘルス対策と言えば休んでいる人をいかに守るかにばかり目を向けられてきました。今後はその周囲の人にも目を向けていくべきです。そうしないと、メンタルヘルス不調者が次々と出る結果になります。
ストレスチェックを実施する人は、医師または特定の研修を受けた看護師または精神保健福祉士です。皆さんが勤務している企業でもストレスチェックが行われると思います。
ストレスチェックは従業員数が50人以上の企業に義務化されましたが、働いている皆さんは絶対に受けなければいけないものではなく、拒否することも出来ます。しかしストレスチェックを受検することで、自分が今どのような状態なのか、ストレスが高いのか低いのか、専門家の助けが必要なのかそうでないのか、客観的にチェックすることができます。仕事というのは例外はあれ何十年としなければなりません。出来る限り心身の調子よく働いていきたいですよね。そのためにストレスチェックは役に立つと思いますので、ぜひ受検してみて下さい。
企業側は、このストレスチェックを絵の中の餅にせぬよう、有効に活用していくことが必要です。
今ストレスチェックに関する本が結構出ていますが、今回写真で貼った本(ストレスチェック 実施・活用ガイド)はそこまで分厚くない上にかなり分かりやすかったのでオススメですよ。